無敵のお守り「アギマット」

ごきげんよう。クンクン博士じゃ

フィリピンでは、首にかけるだけで銃弾の雨もへっちゃら、アンラッキーにさようなら、超能力よこんにちは・・・そんなお守りの存在が信じられとる。

「アギマット(Agimat)」とも「アンティン・アンティン(Antin-Antin)」と呼ばれとるこのお守りは、生命の危険やあらゆる災難から持ち主を護り、幸運をもたらしてくれるとされとる。それどころか、怪力、神通力、手から雷といった超人的な能力も授けてくれるっちゅー噂じゃ。

フィリピン革命の父と呼ばれとるアンドレス・ボニファシオや、フィリピンの初代大統領エミリオ・アギナルドも、アギマットを身に付けとったそうじゃ。

ほれ、あの、銃弾の雨の中を平然と動きまわって敵をバッタバッタ倒しちまう、ジョン・ランボーっちゅー男がおるじゃろ?奴が首にかけとるネックレス、ありゃ実はアギマットとワシは睨んどるんじゃ。

これがアギマット。

無敵のお守り「アギマット」
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管理人が知り合いのアルボラリオ(伝統的な民間療法の使い手)から購入した。管理人の名前と生年月日を使って魔除けの呪文を込めたカスタム品で、体から離したら効力を失ってしまうらしい。紐が切れたかなんかで体から離れてしもうた場合は、アルボラリオに呪文を込め直してもらう必要がある。

悪霊が近寄ってくると、メダルの部分が熱くなるらしい。

絵柄、形状、サイズはこの他にも色々あるようじゃ。

フィリピンの国民的スーパーヒロイン「ダルナ」が持っとるヤツのように、小さな玉ころの形をしとるのもあり、これは口から体内に取り込むことによって持ち主と一体化する。これならネックレスと違って失くしたり盗られたりする心配はないのう。

アギマットを手に入れる方法はいろいろあるんじゃが、代表的なものは

1)空から落ちてくるのをボサーッと待つ。何事も辛抱じゃな。

2)聖水曜日または聖木曜日の深夜に墓場に行って、精霊にお供え物をする。この場合、精霊がお供え物を気に入ってくれるかどうかがキーポイントになりそうじゃ。ネットなどで調べとくと良いかもしれん。

3)墓場から掘り出した、洗礼を受けていない子供または中絶された胎児の体液をすすり飲む。ここまでくると、ほとんど妖怪の世界じゃな。

4)アルボラリオから買う。管理人が採った方法じゃ。偽アルボも多いらしいので要注意じゃ。

5)マニラ市キヤポ教会周辺の売店で普通に買う。これが一番手っ取り早いんじゃが、偽物を掴まされる確率が大じゃ。

一度手に入れたアギマットの力は無尽蔵かっちゅーと、そうでもないんじゃな。使いすぎると、携帯電話やノートPCみたいにエネルギーが切れちまうそうなんじゃ。そんな時は、聖金曜日の夜8時に墓場に行けば、キッチリ充電されるらしい。

アギマットは先祖代々受け継がれるもので、普通その家の長男が次の持ち主になるらしい。ネックレスバージョンの方はそのまま相手に手渡せば済むんじゃろうが、体内に取り込むバージョンはそう簡単にはいかん。なんでも、先の持ち主が死ぬ前に口から吐き出したものをすぐに呑み込まんと、消えてしまうそうじゃ。

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