妖怪マトルクラン

ごきげんよう。クンクン博士じゃ

マトルクラン(Matruculan)は、マナナンガルエクエクなどと同様、胎児を喰らう妖怪じゃ。

ただし、人様の胎児だけでなく、自分の種を仕込むっちゅー、エグい自給自足をやらかす点が特徴じゃ。

処女を孕ませた後、胎児が程よく育った頃に食いに戻って来るらしい。胎児と一緒に母体を食っちまうこともあるそうじゃ。

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アスワンマナナンガルエクエク、マトルクラン… フィリピンの妖怪には、胎児を好んで喰らうヤツが多い。

今よりも不衛生で栄養に対する知識に乏しく、医療が発達しとらんかった昔は、子供を産むっちゅーのは死と隣合わせの危険な仕事だったことじゃろう。流産、死産や母体の死は誰にでも起こり得る身近な出来事であり、生を授かる上で避けては通れんリスクとして、人々に受け入れられておったと思われる。

フィリピンに胎児を狙う妖怪が多いのは、こうした事情が背景にあるのかもしれん。妖怪に食われてしもうたことにして、行き場のない悲しみを紛らわせる、みたいな。

では、医療が発達した現代はどうかっちゅーと、お腹の中ですくすく育っとった自分の子を殺し、道端やショッピングモールのトイレなどにポイと捨てちまう、妖怪顔負けのけしからん輩が世間を騒がしとる。

胎児、マニラ市キアポ教会で見つかる(2014年4月10日フィリピン・スター紙) 

胎児、ナボタス市の路上で見つかる(2014年2月9日フィリピン・スター紙)

胎児2体、マニラ市で見つかる(2014年1月17日マニラ・ブリティン紙)

胎児、マンダウエ市のショッピングモールのトイレで見つかる(2013年9月23日フィリピン・デイリー・インクワイラー紙)

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さて、話をマトルクランに戻そうかの。

先に述べた通り、こやつは人様の胎児にもちょっかいを出しよるので、注意が必要じゃ。

マトルクランの魔の手から妻と我が子を守るには、お産で頑張っとる妻の腹の上でバリソン(バタフライ・ナイフ)を振り回し続けるとよいらしい。

出産に苦しむ妻、その腹の上で一心不乱にバリソンを振り回す夫…B級ホラー映画並みのカルトチックな光景が目に浮かぶわい…(怖)

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